Runa Tanaka
形あるものの脆さを知り
その奥にある
「真心」を伝える。
田中瑠奈は、神戸を拠点に、茶道に受け継がれてきた静けさ、敬意、真心を、
現代を生きる人の心を整える時間として伝える茶道家です。
茶道を、型や作法を身につけるためだけのものではなく、目の前の人や自然に心を向け、
今ここに心を置き、自分の中心へ還るための道として伝えています。
国内では、三日月茶道教室において田中宗瑠(たなか そうりゅう)として。
海外に向けては、TEA MASTER SORYUとして。
茶道の本質を大切に受け継ぎながら、
日常、教育、文化交流、そして世界へひらいています。
- 茶道裏千家 準教授Urasenke Tea Instructor
- 三日月茶道教室 主宰Founder of Mikazuki Sado
- TEA MASTER SORYUFor international guests
Impermanence
形あるものは
永遠ではない。
私は、神戸で茶道を教える家に生まれました。お茶のある風景は、
特別なものではなく、幼い頃から暮らしの中に自然に存在していました。
けれど、身近にありすぎたからこそ、当時は、その奥にある本質に
気づくことができず、成長するにつれて
茶道から距離を置くようになりました。
そんな10代の頃に、忘れることのできない
「阪神・淡路大震災」が起こったのです。
それまで変わらずに存在すると思っていた街や建物、
人々の暮らしが、一瞬にして大きく変わっていく。
努力や正しさだけでは説明することのできない現実を前に、
形あるものは決して永遠ではないということを、
知識ではなく、体験として知りました。
同じ頃、暮らしや身近な人の心も、
決して変わらないものではないことを経験しました。
人の強さと弱さ。豊かさと欠乏。秩序と混乱。言葉と本心。
相反するものが同時に存在する現実に触れた経験が、
目に見える表面だけではなく、その奥にある
心へ目を向ける、それが私の原点となりました。
Seeing Beyond the Surface
言葉の奥に
心を向ける。
幼い頃から、人の言葉と心が、
必ずしも同じではない場面に触れてきました。
表情や声の調子。言葉の間にある沈黙。
その場に流れる空気。言葉にならない戸惑いや痛み。
目に見えるものだけで人を判断せず、その人が今、
どのような心でいるのかに静かに耳を澄ませること。
その感覚は現在、生徒一人ひとりに向き合う姿勢や、
お茶を通して一期一会の場を整える、
私のおもてなしの在り方につながっています。
The World of Achievement
成果社会で
働くということ。
大学卒業後は、外資系製薬会社、そして大手IT企業で、
営業の仕事に携わりました。
数字や成果が求められる環境の中で、相手の要望に耳を傾け、
信頼を築き、仕事を前へ進める経験を重ねました。
努力が成果につながる喜びを知る一方で、数字や肩書きだけでは、
人の価値を測ることができない現実にも向き合いました。
成果や豊かさを否定するのではなく、
外側の評価だけを人生の中心に置けば、
人は自分自身を見失うことがある。
物質的な世界の中で働いた経験があるからこそ、
心と行動、在り方と成果が調和することの大切さを
見つめるようになりました。
Between Two Worlds
陰と陽の間に立つ。
その後、異なる言語や文化を学ぶ人々が行き交う環境でも働き、
日本と海外をつなぐ場に関わりました。
日本と海外。内と外。伝統と現代。精神と物質。静けさと社会。
振り返ってみると私は、どちらか一方だけに属するのではなく、
異なるものの間に立ち、互いの本質をつなぐ役割を自然に選んできました。
この経験は現在、海外から日本を訪れる方々を茶道でもてなし、
日本文化の心を伝える活動にもつながっています。
Returning to Chado
母の言葉と茶道への回帰
仕事に疲れ、神戸へ戻った頃、母からひと言をかけられました。
「あなたは今、お茶をしなくて、いつするの。今がその時でしょう」
幼い頃から身近にありながら、一度は離れていた茶道。
その言葉をきっかけに、私はあらためて、お茶の本質と向き合うようになりました。
それは、過去へ戻ることではありませんでした。
社会の中で働き、人の強さと弱さに触れ、形あるものの脆さを知った自分が、
すべての経験を持ったまま、初めて茶道の本質と向き合う時間でした。
お茶を点てる。目の前の人を想う。一つひとつの所作へ心を置く。
茶道に流れる静けさと真心は、外から何かを付け加えるものではなく、
自分の内側にある大切なものへ還る時間なのだと、
以前とは異なる深さで感じるようになりました。
The Way Within the Form
型を通して
自分の今を整える。
茶道には、長い年月をかけて受け継がれてきた型や作法があります。
私が大切にしているのは、その型を正しく受け継ぐことと同時に、
型の奥にある真心を伝えることです。
一つひとつの所作に心を置く。目の前の人を想う。
季節や自然の移ろいに気づく。今この瞬間に、自分自身を戻す。
茶道の型は、人を縛るためのものではなく、
心と身体を整え、自分の在り方を見つめるための道でもあります。
型は、心を今ここへ戻すための器。
私にとって茶道は、型を身につけることの先にある
自分の存在と向き合うための道です。
Mikazuki Sado
茶道を
日常へひらく。
2014年4月、神戸を拠点に、三日月茶道教室を始めました。
茶道に受け継がれてきた型と精神を大切にしながら、
初めてお茶に触れる方にも、一服のお茶を通して、
静けさと真心にふれる時間を届けること。
一人ひとりの経験や心の状態に向き合い、
その人に必要な形で、茶道の本質を伝えること。
三日月茶道教室は、私が歩んできた経験と茶道観を、
日々の実践として伝える原点です。
Philosophy
大切にしている
三つのこと。
Impermanence
無常を知る
形あるものは、いつか変化していく。だからこそ、今、目の前にある人や時間を、当然のものとして扱わないこと。一服のお茶に心を尽くすことは、今この瞬間を大切に生きることにつながっています。
Between
間に立つ
精神と物質。伝統と現代。日本と世界。自分と他者。どちらか一方を否定するのではなく、異なるものの間に立ち、互いの本質をつないでいくことを大切にしています。
Returning
中心へ還る
忙しさや外側の評価から少し離れ、今ここに心を置く。お茶を通して静けさにふれ、自然と自分の中心へ還る時間を届けます。
Vision
真心で
優しく照らす世界へ
Mission
茶道(お茶)を通して、真心にふれ、
人が自然と自分の中心へ還る在り方を、
世界へひらく。
形あるものが移ろう中でも、人が人を想う真心や、
今この瞬間に心を置くことは、私たちの内側に残り続けます。
一服のお茶を通して、目の前の人と丁寧に向き合い、自然と自分の中心へ還る時間を届ける。
その小さな時間を、日常から教育、文化交流、
そして世界へと、静かにひらいていきます。
Today and Beyond
神戸から日本
そして世界へ。
現在は、三日月茶道教室での稽古を基盤に、専門学校や教育機関での指導、
企業向けのおもてなし講座、親子で学ぶ茶道、
国内外のゲストを迎える茶会などに取り組んでいます。
また、神戸大学を訪れる海外の大学関係者を迎える茶会に向けた
茶道指導などを通して、日本文化と海外の方々を
つなぐ活動を重ねています。
神戸を拠点に、海外から日本を訪れる方々との交流を重ねながら、
海外の教育機関や文化交流の場へ、
茶道の活動を広げていきます。
Profile
プロフィール
- 氏名
- 田中瑠奈
Runa Tanaka - 茶名
- 田中宗瑠
たなか そうりゅう - 海外向け名称
- TEA MASTER SORYU
- 肩書き
- 茶道家
茶道裏千家 準教授
三日月茶道教室 主宰 - 英語表記
- Urasenke Tea Instructor
Founder of Mikazuki Sado
TEA MASTER SORYU - 拠点
- 神戸
Kobe, Japan
主な歩み
- 三日月茶道教室 開設
- 大阪ホテル・観光&ウェディング専門学校 講師就任
- 裏千家 準教授 資格取得